微量ミネラルをくわしく知るならこちらです

微量ミネラルをご存知でしょうか?

私たち人類が暮らしている地球の自然界にはミネラル(元素)が約92種類以上(100種類とも言われている)存在すると言われています。

約92種類から「炭素、窒素、酸素、水素」の4大元素と希ガス類の6種類を引いた残り約82種類の内、60種類以上が人間にとっての必須栄養素だと言われています。

「炭素、窒素、酸素、水素」の4大元素で全体の96%を占めていて、残りの4%が「微量ミネラル」で、構成する比率的にはとても僅かなのですが「微量ミネラル」が健康に大きな影響力をもっています。

微量ミネラルの成分と働きについて下記でご案内しています。
ご参考にしていただければと思います。

名称・主な働き欠乏による健康障害

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血液中で赤血球中のヘモグロビンの構成成分で、成人の体内に約4gあるとされています。

脳をはじめ体中に酸素を運搬する働きを担う重要なミネラル成分で、また活性酸素を除去する抗酸化酵素の活性化にも作用します。
貧血の90%は鉄分の欠乏によるものとされています。

「多く含まれる食品」
パセリ、大豆、魚介類、肉類、ホウレン草など

神経過敏、貧血、感染症、便秘、下痢、冷え性、頭痛、息切れ、うつ病、筋肉疲労など

亜鉛..

人体にとって必須ミネラル成分で、体内で必須成分としている酵素(約250種類)を活性化する働きがあり、また新陳代謝を正常に図る上にも必須となるミネラル成分の一つです。

亜鉛には、水銀や鉛といった人体に有害とされる金属から体を守るといった役割があります。

男女問わず必須のミネラル成分ですが、特に男性の生殖器官の発達や生殖機能の維持にも必要不可欠なミネラル成分とされています。

「多く含まれる食品」
 雑穀類、牡蠣、帆立貝、肉類、レバー、ホウレン草、豆類、そば、うなぎ、など

味覚障害、脱毛、肌荒れ、糖尿病、前立腺肥大、免疫機能の低下、うつ病など

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鉄と同様に欠乏すると貧血になるミネラル成分の銅。
赤血球中のヘモグロビンに鉄がうまく合成されるのを助ける働きがあります。

また、メラニン色素の生成に役立ち、過酸化脂質を分解する酵素である「SOD」を構成する成分でもあります。
この他、有害金属の毒性を弱めたりする働きが確認されています。

「多く含まれる食品」
 牡蠣、納豆、海老、カニ、海苔、レバー、ごま、豆類、ホタルイカ、しいたけ、など

貧血、骨粗しょう症、白髪、心不全、高血圧、動脈硬化、発育不全、血液凝固の低下、関節痛など

マンガン..

骨の形成やタンパク質の代謝などに役立つ微量ミネラル成分。
マンガンは、代謝に働く各種酵素の構成成分であり、タンパク質を合成してエネルギーを生み出す働きがあります。
酵素の活性化にも働きます。

「多く含まれる食品」
 野菜類、抹茶、ライ麦、煎茶、海藻類、果物、ごま、大豆、ナッツ、など

糖尿病、発育不全、動脈硬化、めまい、耳鳴り、皮膚炎など

ヨウ素..

ヨウ素のほとんどの部分は甲状腺に存在してます。
甲状腺の中でヨウ素は、甲状腺ホルモンをつくる構成成分です。

ヨウ素には精神活動を活発化させたり、皮膚・爪・髪の毛などを健康に保つなどの働きがあります。
また、神経細胞内外のナトリウムの濃度を整えます。

「多く含まれる食品」
 昆布、わかめ、寒天、など

甲状腺腫、甲状腺機能低下、体力低下、発育不全など

セレニウム(セレン)..

ミネラルの中でセレンは、抗酸化作用があることは知られてます。
抗酸化作用のあるビタミンEと一緒に摂る事で抗酸化作用がさらにアップします。

また、有害なミネラルの毒性を抑える働きがあります。

「多く含まれる食品」
 肉類、穀物、乳製品、にんにく、玉ねぎ、魚介類、小麦胚芽など

心筋症、不整脈、動脈硬化、免疫力低下、不眠症、精神衰弱、高脂血症、性機能低下、筋力低下、脱毛、白内障など

クロム..

クロムの中でも「三価クロム」と呼ばれるミネラルが、人体にとって有効な役割をしています。

「三価クロム」は、糖尿病を予防するインスリン(インシュリン)の働きを良くします。
また、脂質の代謝にも関わる「三価クロム」は、コレステロール・中性脂肪の低下にも作用します。

「多く含まれる食品」
 肉類、レバー、卵、じゃがいも、バナナ、ビール酵母、など

糖尿病、高血圧、動脈硬化、高脂血症など

モリブデン..

酵素の働きを助けるミネラル成分で、肝臓や腎臓に存在する超微量元素といわれています。
鉄分欠乏症による貧血の方は、モリブデンを多めに摂る事で貧血症の改善、緩和に働くとされています。

「多く含まれる食品」
 豆腐他の豆類、きな粉、野菜、玄米、そば、など

意識障害、疲労感、貧血、筋力低下、尿路結石など